過敏性腸症候群(便秘型)

来院者

50代 女性

初回来院

2022年 6月

症状と来院理由

主訴:過敏性腸症候群(便秘型)

来院理由::吐き気により、来院1週間前から食事がほとんど取れておらず。

治療経過と内容

初回 陰虚と呼ばれる体質であり、陰虚によるのぼせや火照りを整える治療を行う

2診目 おにぎりが半分ほど食べられるようになったという嬉しい報告を頂く。消化管の機能をたかめる治療を始める

3診目 治療した日から3日間バナナ状の出しやすい便が出る

4診目 何ヶ月かに1度、過敏性腸症候群の症状が酷くなることがあり、それが治療した3日後に来る。不安で食事がまたとれなくなってきた。治療穴を減らし、仰向けからうつ伏せに体位変換する際に休憩を挟むようにしてみる。ズーンと重い感じがしたお腹が少し動いて軽くなったと実感される。

5診目以降 腹部の張り・痛みが軽快してきて、少しずつ便が出て来るようになった。またなったら…と思うとお腹が張ってくる。引き続き経過を見ながら消化管の機能を高める治療を行う

同時に治療した症状:更年期障害によるのぼせ・ほてり

使用した主なツボ:胃の六つ灸・中かん・天枢・内関・中封

⁡考察:治療の経過に本人のメンタルが深く関与している。治療した→改善した を繰り返し、自分の症状は軽快して行くと言うことを表面的ではなく心の底から感じてもらい自信をつけて頂くことで治療後改善されたものが持続していく体づくり

 

治療方針:改善を図り、過敏性腸症候群による食欲減退の改善で気血の不足の安のない食事と生活を目指す