人によって辛さが異なる月経(生理)の不調
生理前後に、心身の変調を感じたりおなかが張ったりすることはどなたにでもありますが、その程度は人によって様々ですね。
上記のような症状が辛く、不快感として強くあらわれ、日常生活に支障をきたしていくようなものを月経前症候群(PMS)・月経前不快症候群(PMDD)・月経困難症と呼びます。
他人にはなかなかわかりづらい上に日常生活にも支障をきたすので、とりあえず薬に頼ってしまうという方も多いです。
子宮は他の臓器と比べて、ほとんどその感覚を感じないところです。
そのため、ご自身でもどうなっているのか分からず、とにかく悩まれる方も少なくありません。
月経(生理)の不調からくる症状
- 生理が来る度、重く寝込んでしまう
- 薬やピルが手放せない
- 月経の時期がいつもばらばら、3ヶ月ぐらいこないことがある
- 何が原因か分からないけど、生理前になると異様にだるい
- 月経前緊張症候群と診断された
- 生理がだらだら続く
- 生理周期がバラバラ
月経(生理)の不調の原因
一般的にはホルモンバランスの乱れや、冷えが原因していると考えられています。
しかし、温めたりホルモン補充療法を行ったりしても改善が認められず、原因不明なケースも多々あります。
原因不明の場合はピルを処方され、月経そのものを止めてしまうケースも数多く存在します。
月経(生理)の不調に対する一般的な治療方法
- 痛み止めを飲む
- ピルで生理を抑制する
- 骨盤を強制する
- お腹を温める
しかし、なかなか根本的に改善していないのが実状です。
一般的な治療で改善しない理由
実は、生理痛や生理不順の原因は子宮の硬さに問題があるからです。
子宮は筋肉でできています。
肩こりと一緒で子宮も硬くなり、それによって血流の阻害が起こります。
さらに足先の冷えや歪みが原因でどんどんどんどん子宮は冷えて硬くなっていきます。
血液の中にはホルモンも含まれているため、血流が阻害されることでホルモンの流れが悪くなります。
ホルモンの流れが悪くなると内膜も質の悪くなり、基礎体温は低下、子宮の機能自体も低下していきます。
このことが固さに繋がるのです。
また、ストレスがかかると身体が緊張するのと同時に、内臓も緊張していきます。
すると呼吸が浅くなり、横隔膜の動きも悪くなるので腹圧が低くなり、骨盤内臓器の血流が低下します。
こうして身体中が悪循環に陥り、子宮もどんどん硬くなってしまうのです。
この悪循環を断ち切るのと並行して、身体の免疫力を高めることが改善のポイントになります。
月経(生理)の不調を改善するために大切なのは、自律神経へのアプローチです
冷えの改善や骨盤の改善ももちろんですが、自律神経に対するアプローチも大切です。
鍼灸で自律神経にアプローチすることによって呼吸も改善され、子宮にいい影響を与えると同時にホルモンバランスも調整されます。
ホルモンバランスが調整されると、ふんわり柔らかく柔軟な子宮になってくれるのです。
さらにリラックスすることにより内分泌にも変化が起こり、幸せホルモンといわれるオキシトシンが多く分泌されるようになります。
このオキシトシンが子宮の活動力を高めてくれます。
当院での施術の進め方
鍼灸を施すことによって、まずは施術した場所の血流を良くすることができます。
さらに鍼に対して身体に異物が入ってきていると脳が感知し、ますます身体を良くしていこうという反応が起こります。
どんな時に人の身体は良くなるでしょうか?
それはリラックスしているときと免疫力が高くなっているときです。
鍼灸をした瞬間、無意識的に身体は緊張していきますが、時間を置くとどんどんリラックスして眠くなり、呼吸も深くなっていきます。温泉に浸かっているような感覚です。
鍼灸以外の施術もその日の状況、状態に合わせて行うため、さらに治癒が早まることが期待できます。
生理痛・生理不順のお悩みは他人には分かりづらいかもしれません
私が鍼灸学校に通って最初に直面したのが、友人が生理痛に悩んでいる時に解決できなかったということでした。
まだまだ10代の鍼灸学生の頃、悩んでいる友人になにもできず、無力感を覚えました。
その後、別の友人から同じく生理痛がひどいと相談され、ふと市販のお灸をツボに乗せ温めてみました。すると痛みが少し軽くなり、そのあと「楽に過ごせた」と報告をくれたのです。
相談しにくいお悩みかもしれませんが、ぜひ私たちにお聞かせください。
あなたも、今以上に快適な毎日を過ごすことが可能です。
全力でサポートさせていただきます。