来院者

30代 男性

症状と来院理由

足の裏の痛み、足底筋膜炎と整形外科で診断を受ける。

治療経過と内容

治療方針:ふくらはぎと臀部の筋緊張と足冷えが原因であると考え治療を行う。

1回目治療
寝起きの一歩目や運動開始時の痛みが強く足に力が入らない状態。特に左の足底。
動き始めると5分程度で痛みが軽減してくる。
左足底のかかと付近にコリを確認。
右足土踏まずにコリを確認。
押すと強い痛みがみられる。
とても冷えが目立ち、皮膚もガザガサ荒れている様子。

治療後
ふくらはぎの筋肉が緩む。
足底のコリを押した痛みに変化なし。
自宅でのお灸指導を行い、ふくらはぎから足底のツボに自宅でセルフ灸を行うよう指示。

2回目治療
朝の痛みは軽減したが運動中の痛みが強く出ている。足の冷えは変わらずある。
首の寝違えもあり同時に治療を行う。
引き続きふくらはぎ、臀部のツボ、足底に治療。
寝違えは肩甲骨の可動性低下によるものと考え、肩甲骨の動きを改善するツボに治療を行い首が動くようになることを確認し、治療を終えた。

5回目治療
足が温かくなってきていることを確認。
足底のコリが緩和され押した時の痛みが軽減。
生活の中で痛みを感じる事が少なくなった。
ふくらはぎ、臀部の緊張も緩和している。
疲れにくくなり、体質の変化を感じる。

6回目治療
自宅にいる時に足底に痛みを感じる事があったがセルフ灸を行う事で改善した。
身体の反応が良くなり、自己治癒力が高くなっている状態と仮説。経過を追う。
足底のコリも緩和され、皮膚の状態も良くなり潤っている様子。
次回から月に1度のメンテナンスで治療を継続していく予定。

 

考察

運動習慣があり、日頃から筋肉への疲労が溜まっていた。冷えがある事で疲労回復が追いつかず、循環不良により足底の痛みも誘発されていたと考える。
足底筋膜炎は温めると症状が緩和するように、冷えとの関係が大きく関わっており、今回冷えの改善により大きく治療の効果が得られたと考察している。
「体の可動域向上や疲れにくくなるなど変化を感じた。治療を継続していきたい。」と嬉しいお言葉を頂戴した。