更新が遅くなりました💦

新年あけましておめでとうございます🎍
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

お正月は皆様いかがお過ごしでしょうか?
私、石田はとにかく食べるお正月となりました🤭
お陰様で体重が2キロ近く増えました。
今年は70㌔を目指して、体重を増やしていきたいと思います!
最近ではジムに通い筋トレを始めました💪バナナ味のプロテインも飲んでいます🍌
気長に続けることを目標に頑張りたいと思います!
皆様、一緒に頑張っていきましょう!お力になれることがあればお気軽に仰ってください!😌

本日は「腱鞘炎」について
ブログを書きたいと思います。

腱鞘炎とは
指の「腱鞘」が何らかの原因で厚くなったり硬くなったりして、腱鞘を通過する腱と「腱鞘」がこすれ合い、炎症が起こって「痛み」や「腫れ」が現れる症状です。さらに腱鞘炎が進行すると「ばね指」と呼ばれる症状が出てきます。

注意したいのは、「たかが腱鞘炎」と放置してしまうことです。放置して病気が進行してしまうと、治療をしても関節が固まって伸びなくなることがあるので、悪化する前に、整形外科・手外科もしくは治療院を受診することが大切です。

腱鞘は指だけでなく手首の親指側にもあり、ここで起こる腱鞘炎を「ドケルバン病」といいます。ドケルバン病の症状は、手首の「痛み」や「腫れ」です。特に親指を広げたり、反らしたり、動かしたりすると、強い痛みがでるのが特徴です。

「糖尿病の人」、「人工透析を受けている人」、「関節リウマチの人」にも起こりやすくなります。糖尿病のある人は、末梢の血液が滞ることや、炎症を起こすと治りにくいことから、腱鞘炎を起こしやすくなると考えられています。

原因:

  1. 反復的な動作: 同じ動作を繰り返すことが原因となることがあります。たとえば、キーボードを使ったり、マウスを操作したりすることがこれに該当します。ここ最近ではスマホの長時間の使用も原因と考えられています。
  2. 姿勢の悪さ: 不適切な姿勢は、手や腕に過度な負担をかけ、腱鞘炎を引き起こす可能性があります。
  3. 急激な動き: 突然の激しい動きや振動が、腱鞘炎を引き起こすことがあります。
  4. 過度な圧力や摩擦: 手や腕に対する過度な圧力や摩擦が、腱鞘炎の原因になることがあります。

その他には
腱鞘炎は主に過度な使用や反復的な動作によるものが一般的ですが、ホルモンバランスの変化も一因として考えられています。特に妊娠中および産後に女性が腱鞘炎になりやすい理由は、ホルモンの変化が影響していると考えられています。

  1. 妊娠中のホルモン変化:
    • 妊娠中、女性の体内ではホルモンのバランスが大きく変化します。特にプロゲステロンとエストロゲンの増加が見られます。これにより、関節や結合組織が緩んでしまい、手や腕の動きに関わる腱鞘に対する負担が変化します。
  2. 産後のホルモン変化:
    • 出産後もホルモンの変動が続きます。特に授乳中はプロラクチンの影響も受け、軟組織の緩みが持続します。

これらのホルモンの変化により、妊娠中や産後において腱鞘に過度の負担がかかりやすくなり、腱鞘炎が発生しやすくなると考えられています。

ただし、腱鞘炎は主に物理的な要因によるものであり、ホルモンの変化が必ずしも全てのケースで直接的な原因であるわけではありません。遺伝的な要因や姿勢の悪さ、運動不足なども関与する可能性があります。

妊娠中や産後に腱鞘炎が発生した場合、症状の軽減や管理には医師や理学療法士と協力して適切なアプローチを取ることが重要です。

 

日常生活の注意:

  1. 適切な姿勢の維持: 作業中や日常生活で、適切な姿勢を保つよう心がけましょう。
  2. 定期的な休憩とストレッチ: 長時間同じ動作を続ける場合は、定期的に休憩を取り、手や腕のストレッチを行うと良いです。
    方法としては、
    ①片方の手のひらを上に向ける。
    ②反対の手で人差し指から小指を握り、手首を反らすようにストレッチ。
    ③腕の筋肉を10~20秒ストレッチします。これを3セットほど行います。
  3. 作業環境の見直し: 作業環境を改善し、適切な機器や道具を使用することで、手や腕にかかる負担を減らすことができます。

治療法:

  1. 安静: 炎症が治まるまで、患部を休めることが大切です。
    腱鞘炎は手や指の使いすぎが原因なので、できるだけ患部を使わずに安静にすることが基本です。
    どうしても手を使いたいときには、優先順位をつけて、どうしても腱鞘炎のある側の手を使わざるをえないときに限って使うなどの工夫が大切です。慣れるまでは難しいかもしれませんが、他の動作は反対の手で行うことが推奨されます。
    腱鞘炎のある側の手を長時間使う場合は、適度に休憩を取ることが大切です。
  2. 冷却療法: 炎症を抑えるために、氷や冷却パックを使用することがあります。
    炎症が強い時期は冷やすことがおススメです。熱感や腫れ、ジンジン痛む際などは冷やすことで痛みが緩和されます。
    ※冷やして症状が強くなる場合は控えましょう。
  3. 炎症を抑える薬物: 医師の指示に従って、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが処方されることがあります。薬には、塗り薬・貼り薬・のみ薬の「痛み止め」があります。痛みが強い場合には、炎症が生じている腱鞘の中に「ステロイド薬」を直接注射します。ステロイドを打つ際には、「局所麻酔薬」も混ぜて一緒に注射します。注射から2~3週間以内に症状が改善し、注射の効果は3か月~半年ほど持続することが多くみられます。ただし、糖尿病の方は一時的に血糖値が上がるなどの可能性があり、加えて感染にかかりやすい傾向にあるため注意が必要です。
    また、あまりにも頻回にステロイド注射を行うと腱が弱って切れてしまう恐れがありますので、再発を繰り返す場合には手術が検討されます。
  4. 物理療法: 物理療法やエクササイズにより、関節の可動域を改善することがあります。
  5. 手術: 局所麻酔をして、腫れて厚くなった腱鞘を切って開きます。切った腱鞘はそのままですが、ほかにも腱鞘があるので手の機能には問題ありません。所要時間は、10~20分程度です。
    また、手術後の注意点として、傷口が治るまでは無理をせず、手術を行った手をあまり使いすぎないことが大切です。

 

予防法:

  1. 適切な動作と姿勢の確認: 作業中や日常生活で、適切な動作と姿勢を心がけましょう。
  2. 定期的なストレッチと運動: 手や腕のストレッチや強化運動を定期的に行うことで、筋肉や腱を適切に保つことができます。
  3. 作業環境の改善: 作業環境を改善し、負担を軽減するための努力をしましょう。
  4. 休憩の取得: 長時間の作業の後には、適切な休憩を取りましょう。

鍼灸治療が効果的:

  1. 痛みの調整:
    • 鍼灸療法は、痛みの感知や伝達に関与する神経系を調整すると考えられています。鍼や灸を特定の経絡やツボに刺激することで、神経の興奮性が抑制され、痛みの感じ方が緩和される可能性があります。
  2. 血液循環の促進:
    • 鍼灸による刺激が局所的な血液循環を促進することが報告されています。良好な血液循環は、炎症や組織修復に寄与する可能性があり、これが腱鞘炎の症状改善に寄与すると考えられています。
  3. 筋肉の緊張緩和:
    • 鍼灸が筋肉の緊張を和らげ、筋肉のバランスを整えるとされています。腱鞘炎の一部の症状は、周辺の筋肉や組織の緊張に関連している可能性があり、これを和らげることで症状が改善される可能性があります。
  4. 免疫系の調整:
    • 鍼灸療法が免疫系に影響を与え、炎症の抑制や組織修復の促進に寄与するとされています。これにより、腱鞘炎の炎症を抑制する可能性があります。

 

そしてここ最近注目されているのが
「動注治療」です。
1例ですが記事を紹介させていただきます。

腱鞘炎は手や腕の使いすぎで手首に痛みが出る疾患です。一般的な治療法はステロイドの注射、リハビリ、固定など様々な治療法がありますが、どれも確実に痛みを改善させてくれるものではあく、また、ステロイドの注射は受けられる回数に限りがあり、いったん改善してもぶり返してしまうことが多いです。

しかし最近になって、腱鞘炎でできた異常な血管を標的とした、「動注治療」という新しい治療法が開発されており、5分ほどで終えられて効果も高いことから注目されています。

今回紹介したいのは、ドケルバン腱鞘炎(手首の親指側の腱鞘炎)がなかなか治らずに当院を受診し、5分でできる動注治療を受けて改善した50代の女性の方です。

起床時に手首をひねったことをきっかけに、ズキズキするような痛みが生じたそうです。放っておけばすぐに治るだろうと思っていたところ、1か月以上経過しても改善しないため整形外科を受診され、ステロイドの注射と、親指を動かさないようにとギブス固定をされたそうです。

ところが1-2か月経過しても一向に良くならず、手首は安静にしていてもズキズキと痛みがあり、重いものが持てない、犬を抱っこすることができない、調理をするのがつらいなどの症状に悩まされていたとのことです。

ドケルバン腱鞘炎では炎症によって異常な血管が多数できてしまい、それを減らさないといくら安静にしていても治らないということをご説明し、手首から点滴の針を使って行なう動注治療について説明して、受けていただくことにしました。この治療は点滴で用いる細いチューブを使って手首から動脈内に異常な血管を減らす薬剤を注入する治療です。

治療では、手首の部分を局所麻酔して、非常に細い点滴のハリをつかって、異常な血管を減らす薬を血管内に投与し、異常な血管の信号が減少したことを確認して終えています。治療時間は5分で終わり、すぐに帰宅できますし、日常生活も当日から制限なく再開できます。

 

炎症が起きると新しい血管「もやもや血管」が生まれ、この血管が痛みを長期化する原因といわれています。
そのもやもや血管に対するアプローチの1例になりますが、今後一般的な治療となるのか期待が高まります。
治療時間が数分というのは身体への負担も少なく良いのではないかと思います。
ただし現在は保険適用ではなく自費診療となっております。
https://okuno-y-clinic.com/case/15982 より引用。

まずは当院にお気軽にご相談いただけたらと思います。