来院者
50代 女性
初回来院
2022年10月
症状と来院理由
半年くらい前から更年期症状のようなものが出ている。
のぼせ、発汗、動悸、足の冷えを訴える。
左胸がグーっと押される感じがあり、その後のぼせる。
横になった際や起床時に出現する事が多い。
治療経過と内容
治療方針:頭部の熱を軽減し足部を温める。腹部の張りを軽減する。
初回治療時、
頭から首周りに熱があり足が極端に冷えている状態だった。
寝汗をかくことがあり、熱と冷えのバランスが取れず、汗腺の働きに問題があると考え治療をする。
左腹部の張りと臍周囲を押した際に拍動を確認。
運動不足が続いていたため、週に1度の散歩をセルフケアとして指示。
2回目治療
一週間後に来院。
初回の治療後、ぐっすりと眠れた。
足の冷えは変わらず。
前回と同じ左腹部の張りを確認。手足のツボを使い腹部の張りに対する治療を行う。
治療後は腹部の張りが軽減していることを実感する。
5回目治療
顔のほてりの症状が軽減されてきているとの事。
汗が出る症状は変わらず続いている。
セルフケアとして自宅でお灸を行うように指示。
10回目の治療
身体が軽く、不快な症状が出ることが減っている。
腹部の張りも軽減し、足部が温かい状態が持続している。
考察
日光にあたり散歩する事で幸せホルモンと言われるセロトニンが分泌され、冷えと熱のバランスを整え、運動する事により睡眠の質が向上したと考える。
また、腹部の張りが軽減したことで腸内環境が整い、セロトニン分泌の促進に影響したと考えている。
強い冷えに対して、継続してお灸を自宅で行う事で改善され、冷えは取れていくものだと改めて感じた。